2024年のお盆はいつ?意味や由来、やること・避けることを解説の画像01

今回はお盆の時期や意味、由来について解説します。
お盆期間中にやるべきこと・避けることまでご紹介するので、日本文化に興味がある方はぜひご覧ください。

お盆にまつわる各地域の風習についても調査しました!
実は、地域によってお盆の過ごし方は異なるんです。
お盆について詳しく知りたい方は、要チェックですよ!



2024年のお盆はいつからいつまで?

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2024年のお盆は8月13日(火)〜8月16日(金)です
ただし、地域によっては7月15日を中心としてお盆を行うケースもありますよ
7月のお盆は「新盆」、8月のお盆は「旧盆」と呼ばれます。

【お盆の期間】
・旧盆の場合……8月13日(火)〜8月16日(金)
・新盆の場合……7月13日(土)〜7月16日(火)

東京を中心とした一部の地域のみで新盆が行われており、それ以外の地域では旧盆が定着しているようです。

地域によって期間が異なる理由

地域によってお盆の期間が異なるのは、新暦と旧暦が関係しています
日本はもともと旧暦が採用されていました。
しかし、明治時代になると近代化に向けて西洋文化の導入が進められ、旧暦から新暦に切り替わったのです。

新暦にもとづいて7月に行った地域と、今まで通りの旧暦の8月に行った地域で、お盆の時期にズレが生じたと考えられています

お盆休みの期間

2024年のお盆休みの期間はいつになるでしょうか?

2024年は祝日の「山の日」が8月11日(日)のため、翌日の12日(月)は振替休日です。
その後お盆期間の、8月13日(火)〜8月16日(金)となり、土日休みがあります。

つまりお盆期間がお休みとなる企業や組織の場合、「8月10日(土)〜8月18日(日)」がお盆休みとなり、最大で9連休となるでしょう

ただし、そもそもお盆は祝日ではありません。組織によって、休む、休まないが変わるので注意しましょう。
お盆が祝日ではないにも関わらず休日扱いとなるのは、夏期に帰省する「藪入り(やぶいり)」という風習のなごりと考えられています。

お盆の意味

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お盆とは、ご先祖様や故人の魂を自宅にお迎えして供養する期間です
お盆の時期になると、ご先祖様の魂は「あの世(浄土)」から「この世(現世)」に戻ってくると考えられています。
そして、お盆が終わると故人の霊は、再びあの世に帰っていくのです。

宗教や地域によって文化に違いはありますが「家族で集まってご先祖様に思いを馳せる」という点は共通しています
お盆の期間は家族で集まって、お墓参りをしたり故人の思い出話をしたりして、亡くなった方に感謝しましょう。

お盆の由来

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お盆は、仏教における「盂蘭盆会(うらぼんえ)」または「盂蘭盆(うらぼん)」を省略した言葉といわれています
「うらぼん」の語源は、サンスクリット語で「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウランバナ」です。

盂蘭盆会のもととなるエピソードをご紹介しましょう。

お釈迦様の弟子である目連(もくれん)は、亡き母親が地獄で逆さ吊りの刑を受けていることを知りました。
母親を救済するためにお釈迦様に教えを乞うたところ、旧暦の7月15日(現在の8月中旬ごろ)に位の高い僧を供養するように言われます。
教え通りにした結果、母親は無事に極楽浄土へ行けました。

このエピソードが広く伝わり、日本に古来からある「ご先祖様に感謝する風習」と組み合わさることで、お盆の行事が始まったとされています

お盆の過ごし方

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地域やご家庭によってさまざまな文化があると思いますが、今回は一般的なお盆の過ごし方をご紹介します。

時期 やること
お盆前日まで ・法要の手配をする
・お盆飾りの準備
・お仏壇周りにお盆飾りを飾る
・お仏壇の掃除
・お墓の掃除
・お供え物の準備
13日(迎え盆) ・線香や花などをお供えする
・お墓参りに行く
・迎え火を焚く
・盆提灯に灯りをつける
14日・15日(中日) ・親族を招いて会食
・読経や法要を行う
16日(送り盆) ・お墓参りに行く
・送り火を焚く
・お盆飾りを片付ける

お盆が始まると忙しいので、お盆飾り・お仏壇・お墓の準備は事前に済ませておきましょう
なお、迎え火や送り火のやり方などは「お盆にやるべき5つのこと」にて詳しく解説するので参考にしてみてくださいね。

お盆にやるべき5つのこと

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ここからは、お盆にやるべきことを5つピックアップしました。

・迎え火・送り火をたく
・お盆飾りを飾る
・お供えをする
・お墓参りに行く
・初盆(新盆)を行う

ひとつずつ見ていきます。

迎え火・送り火をたく

13日になると、家の門口・玄関やお墓などの場所で「迎え火」を焚きます
灯した火が、ご先祖様の魂が迷わず家に帰ってくるための目印となるからです。

対して、迎え火と同じ要領で16日に火を焚くことは「送り火」といいます
送り火は「ご先祖様の霊がまっすぐあの世へ戻れますように」という願いを込めて行うものです。

一般的に、迎え火・送り火では「オガラ」と呼ばれる麻ガラを焚きます。
マンションに住んでいて火を焚けない場合は、ベランダで少量のオガラを焚いたり、代わりとして盆提灯を飾ったりすることも。

お盆飾りを飾る

お盆の期間はお仏壇に「お盆飾り」を飾って、ご先祖様を華やかにおもてなしする風習があります
お盆初日に用意しても構いませんが、余裕を持って準備するために、お盆の1週間前くらいから飾り始めるのがおすすめです。

お盆飾りとして有名なのは、ご先祖様の乗り物である「精霊馬(しょうりょううま)」でしょう
割り箸または爪楊枝を刺して、キュウリを馬に、ナスを牛に見立てます。

キュウリの馬は「一刻も早くご先祖様に家に来てもらう」ための速い乗り物です。
対して、ナスの牛には「手土産を持ってゆっくりと帰ってほしい」という願いが込められています。

お供えをする

仏事のお供えは「香・花・灯明(とうみょう)・浄水(じょうすい)・飲食(おんじき)」の5つが基本です
これら5つをまとめて「五供(ごく)」といい、それぞれの意味を表にまとめました。

五供 内容
香りで場所や人を清める。香喰(こうじき)として仏様のご飯になる。
仏様の慈愛と忍耐を表現するもの。
灯明 仏様の智慧を表す。ろうそくなどの明かりを指す。
浄水 仏様の喉がかわかないように供えられる。心を清らかにする意味合いもある。
飲食 ご飯やお菓子、果物をお供えすること。

上記の五供を踏まえると、お盆のお供えに向いているものは、次の通りです。

・ろうそく
・線香
・お菓子
・果物
・飲み物

お供えの金額の目安は3,000〜5,000円程度。
お土産として配るケースもあるので、個数が多く個包装タイプの品物を選ぶのがポイントです。

お墓参りに行く

お盆期間には家族そろってお墓掃除・お墓参りをしましょう
お墓参りは13日が最適といわれていますが、不可能であれば別日でも問題ありません
お見送りとして、16日にお墓参りする方もいますよ。

服装に決まりはありませんが、掃除しやすいように汚れても大丈夫な服を着るとよいですね。
故人を供養する場所なので、派手な服やアクセサリー、香水は避けるのが無難です。

初盆(新盆)を行う

初盆(はつぼん)とは、故人が亡くなって四十九日後に初めて迎えるお盆のこと
地域によっては新盆(にいぼん)と呼ばれることもあります。

期間については通常のお盆と変わりありません。
普段のお盆では法要を行わないケースが増えていますが、初盆の場合は法要を行うことが多いですね

お盆にお墓参りに行けないときの対処法

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お墓参りは「ご先祖様に感謝する気持ち」が大切。
事情があって、お盆中にお墓参りに行けなくても問題ありません

お盆にお墓参りに行けないときの対処法は、次の通りです。

・お盆より早いタイミングでお墓参りに行く
・自宅で手を合わせる
・仏壇があるならお供えものをする
・お墓参りの代行サービスを利用する

お墓が遠方にある場合は、帰省した際にお墓参りに行きましょう。
近年では、お墓の手入れや掃除を代行してもらえるサービスも存在しています。

お盆にお供えする食べ物

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お盆にお供えする食べ物と、それぞれの意味・由来をピックアップしました。

食べ物 意味・由来
そうめん ・「細く長く幸せが続きますように」との願いを込めている
・精霊馬の手綱に見立てている
おはぎ ・小豆には魔除けの効果がある
・五穀豊穣を願っている
団子 ・迎え団子やお供え団子、送り団子がある
・「ご先祖様が旅の途中で食べられるように」「極楽浄土に帰るときのお土産にしてほしい」との願いを込める

なお、意味や由来には諸説あります。
故人が生前好きだった食べ物を供えるご家庭も多いですね。

お盆に避けること

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「お盆に川や海に入ってはいけない」という説を聞いたことはありませんか
この説には以下のような理由があります。

【説①】
8月を過ぎると台風や高波が発生しやすいです。
加えて、水温の低下によってクラゲが大量発生することも。
お盆期間の海には危険が多く、事故を防止するために言い伝えられたという説があります。


【説②】
水辺は霊が集まりやすいと考えられています。
「あの世から帰ってきた霊に連れていかれる」という言い伝えが広まったようです。

迷信的な説もありますが、お盆の時期は水難事故が起こりやすいのも確かです。
お盆の時期に海や川に行く際は注意してください。

お盆に関する地域行事

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お盆に関する地域行事を2つご紹介します。

【大文字焼き】
精霊を再びあの世に送り返すための行事。
毎年8月16日の午後8時より、約1時間山の中腹に火が灯されます。
点火されるのは「大」「妙」「法」の文字と、船・鳥居の形です。

参考URL:文化史30 大文字五山の送り火 - 京都市

【盆義理】
静岡県の遠州地方ならではの行事。
初盆を迎える家に近所の方や友人、会社関係者が訪問します。
車で盆義理に向かう方が多く「盆義理渋滞」が起きることもあるようです。

上記2つがお盆の地域行事として有名ですね。

お盆にまつわる各地域の風習を調査してみた

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最後に、お盆にまつわる風習をご紹介するので、参考にしてみてください。

実際のエピソードはこちらです。

広島市中区榎町出身です。 広島ではお盆のお墓参りシーズンになると、お墓の周りにカラフルな盆灯籠が立てられます。
コンビニにも陳列されていてキレイですよ。 ほりっく・会社員・広島県・30代・男性

長崎県五島市出身です。 お盆の夕方になると各家庭でお墓に出かけて、数個から十数個の提灯でお墓を飾り付けて灯りをともします。
お墓の敷地内で子どもたちが、持ち寄った花火を楽しむのも地元の風習です。
今でもずっとこの形式でお盆を過ごしています。 こうき・会社員・長崎県・40代・男性

宮城県仙台市出身です。 私の地元では「おくずかけ」という汁物の料理を食べる風習があります。
おくずかけは醤油味でとろみがついた汁で、そうめんのような細い麺と麩、椎茸、人参などが入っています。
最近では、お墓参りや町内会のお祭りには行きますが、おくずかけは自分では作れないので長い間食べていません。 七夕かざり・主婦・宮城県・30代・女性

長野県出身です。 お盆といえば、夜のごちそうはそうめんと天ぷら。
珍しい天ぷらといえば「天ぷら饅頭」ですね。
ごちそうの用意ができたら、「まんど」と呼ばれるワラを束にしたものに火をつけます。
そして、まんどの歌を歌いながら、毎日焚いて仏様をお迎えします。 マーク・会社員・東京都・30代・女性

静岡県出身です。 地元独自の風習はありませんが、玄関先で迎え火と送り火をして、できるだけ家族そろってお墓参りに行きます。
お盆は思い出や記憶をたどって、故人を思い出すことが大切だと考えています。
生前好きだった飲み物をお供えして、自分も同じものを飲んでみるのが私なりのお盆の過ごし方です。 カンジ・会社員・静岡県・40代・男性

愛知県出身です。 私の地元には「鍋づる万灯」という風習があります。
8月15日の夜に万灯山の斜面に松明を立て、点火する行事です。
京都の大文字焼きと同じく、精霊送りのために行うんだとか。
また、毎年お盆は親戚と故人の思い出話をしながら、ゆっくりと過ごします。 かおり・学生・愛知県・20代・女性

お盆はご先祖様をご供養する風習

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今回はお盆の時期や意味、由来、やるべきこと・避けることをご紹介しました。
2024年のお盆は8月13日(火)〜8月16日(金)です。
なお、7月15日を中心とする地域もあります。

お盆の時期になると、ご先祖様の魂があの世からこの世に戻ってくると信じられてきました。
お墓参りやお供えをして、故人に思いを馳せながら過ごしましょう。

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