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持ち家と賃貸、それぞれのメリット・デメリット

持ち家の最大のメリットは、住み続けることができる場所と、不動産という資産を同時に手に入れることができることでしょう。高齢化が進み、老後の賃貸契約を断られるようなケースが増えてきましたが、安心して住むことができる家があるというのは老後に向けて大きなメリットといえるでしょう。

また、自分が購入した家なら、カスタマイズも自由自在です。内装を好みに合わせて変えるもよし、リフォームするもよし、賃貸のように原状回復を考えながら住むこともありません。住宅という資産を持っているのは社会的な信用にもつながりますし、いざとなれば売却したり賃貸物件として貸し出すといった活用も可能になります。

デメリットは、何か変化があったときに住み替えには一定のハードルがあることです。家を買って月日が経つうちに家族のライフスタイルが変わったり、家に求めるものが変化していくこともあるでしょう。そんなときでも、簡単に別の家に移り住むことができません。

その点、賃貸は臨機応変な対応が可能です。家に不満が出てきたら引っ越せばいいですし、転勤やライフスタイルの変化にも対応しやすいでしょう。しかし、いくら家賃を払い続けても資産として残るものは何もありません。人の持ち物ですから傷をつけないように気をつけて暮らす必要もあります。

つまり、持ち家と賃貸のメリット・デメリットは、それぞれの裏返しの関係だと考えることができます。

持ち家か賃貸か、悩んだときに役立つ記事8選

住宅を購入するか、賃貸物件を選ぶかを検討しているときは、いろいろな視点を取り入れたほうがいいでしょう。ここでは、検討の参考になるいろいろな記事をご紹介します。

・大手不動産会社の常務が身内の40代に「持ち家は持つな」と言う理由

出典元:ダイヤモンド社書籍オンライン

昔は何でもなかった1時間半の通勤が50代になるとつらくなる、35年の住宅ローンで購入した住宅の価格が下がってしまう……若いころに購入したマイホームが、年を重ねるうちに“マイナス資産”化してしまうということがあります。このような後悔をしないようにするための教訓を説いています。

・家を買うのは慎重に。資産価値よく考えて買いましょう!

出典元:暮らしっく不動産

家を買うのは悪いことではなく、ましてやそれが新築であれば満足度は高いものになるでしょう。しかし、無理をしすぎては元も子もありません。家を買うということについて掘り下げ、きちんと理解したうえで決断することを勧めています。

・持ち家信仰の時代錯誤 買うよりリスク少ない「賃貸」

出典元:zakzak

かつては親が残してくれた家や土地はありがたいものでしたが、いまや不動産が負担になることもあり、持ち家は必ずしも100%メリットとは言い切れなくなってきました。不動産を持つことの資産形成の面とリスクの面から、持ち家と賃貸住宅を比較しています。

・タイミングを逃して後悔する前に...「マイホームの買いどき」はいつ?

出典元:ウィメンズパークまとめ

家族が増えるとき、お金が貯まったとき、増税があるから……マイホームの購入を考えるきっかけはいろいろあるものですが、どんなタイミングで購入するのがベストなのでしょうか。最適のタイミングを考えるのに役立つ先輩方の事例を紹介しています。

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・持ち家と賃貸、どっちがトク?

出典元:All About

前項でもふれたように、「賃貸でずっと家賃を支払っていても資産にならないのはもったいない」という考えで持ち家を選ぶ人は多いものですが、本当に賃貸は“損”なのでしょうか。費用やライフスタイルの観点から持ち家と賃貸を比較しています。

・マイナス金利でも物件価格が高い今、マンション購入は本当に得なのか?

出典元:ダイヤモンド・オンライン

マイナス金利を受けて住宅ローンの金利も低いものとなっています。一方で、不動産価格は依然として高く、手を伸ばしやすいとはいえない状況です。そうした市場環境において、持ち家と賃貸の損得をどう捉えればいいか、解説しています。

・理想の持ち家を建てるのがとても難しい理由

出典元:東洋経済オンライン

マイホームを購入しようと、モデルルームを見学してもこれと思う家は見つからず、建築家に頼むといっても誰に頼めばいいのかに、なかなか決断できないものです。その背景に潜む日本の住宅市場の問題点を取り上げています。

・新築はもう古い!今、中古マンションが選ばれる4つの理由

出典元:ひかリノベ

住宅の購入に際して、「何となくきれいそうだから」と新築を検討することは少なくないでしょう。しかし、中古物件にもいろいろなメリットがあるものです。この記事では中古マンションの魅力と、住宅ローンの活用で押さえるべきポイントを紹介しています。

おわりに

持ち家がいいか、賃貸を選ぶべきかは永遠のテーマであり、正解を導き出すことはとても困難です。その回答は人によっても違いますし、同じ人であっても年齢や家族構成が変われば求めるものも変わります。自分や家族のライフスタイルに合わせて、そのとき考えられる最適な選択をしたいものです。

専門家からのアドバイス

持ち家か賃貸かは昔から続くテーマですが、結論は主観も入りますので個人の好き好きと言えます。ただ、私個人的にはコストパフォーマンスの面では借り手が多いであろう利便性の良い都市部は持ち家の方が、反対に利便性の悪い郊外部は賃貸の方が良いと感じています。
前者は借り手が多いことから賃料も高止まりですし、買った価格前後で売れることがあるなど資産価値が落ちにくい面もあるので住宅ローン等の支払いの一部は貯金になり、その分同程度の不動産を借りる場合と比べてコストパフォーマンスが良くなります。後者は借り手がそこまで多くいませんので賃料も安くなりますし、かつ資産価値は落ちやすいので支払う以上に売るときに損がでることがあります。
住宅ローン等の支払いが貯金にはならなかったということもよくあります。コストパフォーマンス面では主に需給面で解釈できるのですが、家は皆さんの生活を守る場所ですから多面的に見て選択していってください。

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監修:

畑中 学(はたなか おさむ)

Profile
不動産コンサルタント・武蔵野不動産相談室株式会社 代表 1974年東京都生まれ。設計事務所にて一戸建てや公団分譲地を手掛けた後、不動産会社へ移り最年少で店長になる等、7年間にわたり不動産の販売・企画・仲介を責任者として携わる。2008年に創業。家に関する相談を約800組受け、お金の面から多くの方に満足のいく家づくりと家の買い方をサポートしている。 「不動産の基本を学ぶ(かんき出版)」「不動産の落とし穴にハマるな(同)」「マンション・戸建 中古の選び方(日経ビジネス)」「お金持ち入門(実業之日本社 不動産編)」など著書は多数。