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建物の構造形式には他にも「壁式構造」や「ブレース構造」と呼ばれるものもありますが、本記事では中高層マンションに多いラーメン構造について、他の2つとの違いやメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。

ちなみに、国内にあるラーメン構造の有名建築物には、世界遺産にも登録された東京・上野の国立西洋美術館がありますよ。



まずはラーメン構造の見分け方を覚えよう!
ラーメン構造は間取りの自由度が高いから、中古マンションを買ってリフォームしたい人におすすめだよ♪

ラーメン構造とは?特徴や見分け方をわかりやすく解説

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最初に、ラーメン構造の特徴を知って、見分け方を学びましょう。
せっかくメリット・デメリットを理解しても、どのマンションがラーメン構造なのかわからないと意味がないですよね。

ここでは、お目当てのマンションがラーメン構造になっているかについて、間取り図での見分け方をわかりやすくご紹介します。
不動産会社の物件情報には構造形式まで書いていないことが多いので、知っておくと便利ですよ!

ラーメン構造の見分け方のポイントは「間取り図」

ラーメン構造を見分けるには、間取り図で室内に柱の凹凸があるかをチェックします。
ラーメン構造では柱と梁で建物を支えるため、部屋の中に形を残していることが多いからです。

また、そもそも中高層マンションではラーメン構造が推奨されているため、シンプルに何階建てかで構造形式を見分けることもできます。
一般的に6階以上のマンションであればラーメン構造が採用されているようです。

ラーメン構造の特徴と見分け方
■中高層マンションである
■ 室内に凹凸がある

なお、最近ではラーメン構造であっても、室内に凹凸がないタイプもあるため、注意が必要です。

【室内に凹凸がないラーメン構造の例】
逆梁(ぎゃくばり)工法:梁を天井ではなく床下に配置している方式
逆梁アウトフレーム工法:逆梁工法に加えて、柱と梁を部屋の外へ配置するアウトフレーム工法を採用している方式

上記のように室内に凹凸がない場合は、間取り図を見て柱があることを確認すれば、ラーメン構造と判断できますよ。

ラーメン構造・壁式構造・ブレース構造の違いと耐震性

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ラーメン構造と同じく、マンションの構造で使われるのが「壁式構造」や「ブレース構造」です。
ラーメン構造は主に中高層マンションが多いことに対して、これら2つは低層の建物に多く使われています。

それぞれ使われている部材の材質や強度、間取りの自由度などが異なるため、以下に特徴をまとめました。

壁式構造とは
柱と梁の代わりに、鉄筋コンクリートの壁で建物を支える構造です。
ラーメン構造と違い室内に柱や凹凸がないのでスッキリしています。
ただし、壁の配置が決まっているので大きな窓を作れないことや、広い家の場合は室内にコンクリートの壁を配置しなければならない等の制限があります。
また、高層になると建物の安定性が下がるため、一般的に5階以下に使われます。

ブレース構造とは
柱と梁の結合をピンなどで行い、強度を高めるために柱と柱の間へ対角線上にブレース(筋交い)と呼ばれる斜めの部材を取り付ける構造です。
主に小規模な建物に用いられる方式で、地震の横揺れや風など水平方向に加わる力に強いのが特徴です。
ブレースに使われる材質はRC造・S造などがあり、強度や特性に違いがあります。
また、ブレースにより強度を保っている反面、間取りの自由度が低くなるというデメリットもあります。

RC造・S造などの材質については以下のページで詳しく解説していますので参考にしてくださいね!
<関連ページ>「RC」や「SRC」って何?ライフスタイルにあったおすすめ建築構造を解説

ラーメン構造・壁式構造・ブレース構造の違い

ここまで紹介してきた、「ラーメン構造」「壁式構造」「ブレース構造」の違いについて簡単にまとめました。

構造 高さ 住宅を支える部材 主な材質 間取りの自由度
ラーメン構造 中高層 柱と梁(剛接合) RC造・SRC造・S造 高い
壁式構造 低層 RC造 低い
ブレース構造 低層 柱と梁(ブレース付) RC造・S造 低い

それぞれの構造形式には歴史があり、時代の流れに合わせて改良されてきています。
興味を持った方は、ハウスメーカーなどで聞いてみると良いでしょう。

結局、マンションの耐震性が優れているのはどの構造?

マンションの耐震性については、構造ごとに特徴と耐性が異なることや、その土地の地盤なども考慮する必要があります。
ここでは、一般的な例として「地震の横揺れ」について考えてみましょう。

構造 横揺れへの強度
ラーメン構造 ・強固な柱と梁で、一定の揺れに対しては建物全体で受け止められる
・強度を超える揺れが来た場合には、壊れる危険性がある
壁式構造 ・柱や梁ではなく大きな壁で建物を支えているため、一般的に他の2方式と比べると強度が高い
・壁式構造限定で選ぶと低層マンションしかないので選択肢が限られる
ブレース構造 ・柱と梁に対角線上のブレースが付いているため、一定の揺れであれば受け流すことができる

このように、耐震性については一長一短があり、素人ではなかなか決め手を見つけにくいですが、ざっくりした判断方法として、「その建物が1981年以降に建てられたものか」を見るのも一つの手です。
これは、建築基準法の新耐震基準が1981年6月1日に導入されたため、その年以降に建てられた建物は必ず新耐震基準を満たしているからです。

ラーメン構造のマンションのメリットは「間取りの自由度」

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ここでは、ラーメン構造で建てられているマンションのメリットについて解説します。
やはり一番は、間取りの自由度が高いこと!
ラーメン構造は柱と梁で支えているため、壁の場所に制限がなく、大きな空間を作ることも可能です。
最近は、リビングと隣接する部屋との壁を取り払って、1つの大きな部屋にしているケースも多いですよね。

ラーメン構造は将来的にリフォームを考える人におすすめ

ラーメン構造は間取りの自由度が高いため、将来のリフォームを見据えてマンションを購入したい人にもおすすめです。
分譲マンションを購入すれば、部屋の中のリフォームは基本的に自由にできます。
子供が小さいうちは小部屋を複数にしておいて、将来は部屋をつなげてバリアフリーにすることも可能です。

これに対して、壁式構造の場合、壁そのものが建物を支えていますので、構造上の問題で壁を取り除くことができません。
また、ブレース構造では、柱と梁の対角線上にブレースを取り付けるという方式のため、最初から大きな空間を作ることができないのです。

そのため、ファミリー向けのマンションを購入する場合は、後々のことを考えて建築構造を選ぶことが大切ですね。

ラーメン構造のマンションの2つのデメリット

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続いて、ラーメン構造のマンションに生じるデメリットについて解説します。
柱と梁で支えていることで広い空間が作れるというメリットがある反面、その構造ゆえのデメリットも少なからず存在します。

マンションを選ぶときは誰もが「ベストな選択をしたい」と考えますが、すべての要望を100%満たす物件にはなかなか巡り会えないものです。
ベストを目指してチャンスを逃してしまうよりも、要望を厳選して自分なりのベターを選んだ方が現実的といえます。
ラーメン構造のデメリットもしっかり理解して、最適な判断をしていきましょう。

デメリット①柱や梁で室内が凹凸する

まずは、柱や梁で室内に凹凸ができること。
これは、見た目があまり良くないことに加えて、家具の配置がしにくいという難点もあります。

たとえば、柱が部屋の四隅にあると、角の部分にきっちり家具を置けないので、どうしてもデッドスペースができてしまいます。
柱の位置は間取り図で確認できますが、できる限り入居前に実測しておくのをおすすめします。

デメリット②他の建築構造よりもコストが高い

次は、他の建築構造よりもコストが高いこと。
他の構造と比べるとメリットが多いラーメン構造ですが、便利な分だけコストも掛かっているのです。
建てるためのコストが高いと必然的に、賃貸であれば家賃、分譲であれば販売価格に跳ね返ってきます。
本記事でも先にご紹介した、ラーメン構造で室内の凹凸をなくす「逆梁工法」や「逆梁アウトフレーム工法」も、当然ながら相応のコストアップとなってしまいます。

デメリット③壁が薄いと隣の部屋の物音が聞こえやすい

最後は、ラーメン構造の建物で壁が薄いと、隣の部屋の物音が聞こえやすいこと。
もちろんすべてのマンションがそうとは言いませんが、ラーメン構造は壁の厚さに制限がないため、構造上は壁を薄くしても問題ないのです。

隣接する部屋の物音に関しては、まだ完成していない新築マンションでは確認できないので、「一定のリスクはある」と考えた方が無難です。
中古マンションであれば、内見の際に音の部分もしっかりチェックしておきましょう。

ラーメン構造のマンションまとめ

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ラーメン構造について特徴やメリット・デメリットをまとめましたが、いかがでしたか?
マンションは鉄筋コンクリートが一般的なので、建築構造まではあまり意識していない方が多いかもしれません。

でも、自分が住む家ですから、どうやって建てられているかを知っておくことも大切です。
もし賃貸や分譲マンションを探しに行く機会があったら、ぜひ不動産営業マンに建築構造について聞いてみてくださいね。

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