RC造・SRC造・WRC造・S造・W造の意味とは?特徴とメリット・デメリットを解説

RC造・SRC造の賃貸物件とは?違いは?デメリットは?目的別おすすめも解説の画像02

まずは各構造の名前と特徴についてみていきましょう!

下の表は、賃貸物件に使われている一般的な構造の正式名称と法定耐用年数をまとめたものです。

正式名称 英語表記 法定耐用年数
RC造 鉄筋コンクリート造 Reinforced-Concrete 47年
SRC造 鉄筋鉄骨コンクリート造 Steel Reinforced-Concrete 47年
WRC造 壁式鉄筋コンクリート造 Wall Reinforced-Concrete 47年
S造 鉄骨造 Steel 34年
W造 木造 Wood 22年

※法定耐用年数は、住宅用として使用する場合の年数です

5つの構造とは?

賃貸物件に使われる構造には、RC造・SRC造・WRC造、そしてS造・W造の5つがあります。

RC造

RC造の正式名称は鉄筋コンクリート造。
鉄筋とコンクリートを用いて柱や梁・床・壁などを構成する建築法のことです。2つの材料を組み合わせることで、より耐久性の高い建物をつくることができます。

SRC造

SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)は、鉄筋とコンクリートのほかに鉄骨を支柱として使用する点が特徴です。
RC造のもつ耐久性に鉄骨の粘り強さ・しなやかさが加わったより耐久性の高い構造なため、大型マンションやビルなどの大規模な物件に使用されることが多いです。

WRC造

WRC造(壁式鉄筋コンクリート造)は、柱と梁を使わず、床や天井だけで建物を支える点が特徴です。RC造やSRC造と同様に、耐久性の高い建物を作ることができますが、比較的低コストで建築できるため、中低層マンションや集合住宅で使用されることが多いです。

S造

次にS造(鉄骨造)ですが、これは柱や梁に鉄骨を使用している構造のことを指します。S造には重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類があり、前者は高層マンションやビルといった大型建築物をつくる際に、後者は中規模マンションなど一般住宅で使われるケースが多いです。

W造

最後にW造(木造)です。
W造(木造)は主に木材を使って建設された物件のことをいいます。四季がある日本の気候に適した建築法で、昔ながらの建築構造ともいえます。現在でも小規模アパートなどで使われています。

これら5つの構造にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、まず大きなポイントとして表の右側にまとめてある法定耐用年数を見てみましょう。

法定耐用年数とは、法律で定められた機械や設備などの使用可能期間のことです。今回の場合は「建物を住宅として使用していい期間」ということですね。

上の3つ、RC造・SRC造・WRC造は、すべて鉄筋コンクリート造のため法定耐用年数は47年と最も長い期間になっています。次にS造が34年、W造が22年。

物件を選ぶ際のコツとしては、2・3年で次の新居に移る前提なのか、10年単位で住もうと考えているのかが大事なポイントとなってきます。
住む予定の年数によって法定耐用年数間近になっていないかチェックする必要が出てくるので、どの構造の物件にするべきかを選ぶためには、まずはどれくらいの期間住み続けたいと考えているのか明確にしておくことがおすすめですよ。

5つの構造、それぞれのメリット・デメリット

さて次に、実際に暮らす上での各構造のメリット・デメリットです。
「耐震」「耐火」「防音」「暑さ寒さ」「湿気」「WiFi」「コスト面」の6つの観点から、各項目の特徴をまとめました。

耐震 耐火 防音 暑さ寒さ 湿気 WiFi コスト面
RC造 ×
SRC造 × ×
WRC造 ×
S造 ×
W造 × ×

では、各構造ごとにより具体的なメリット・デメリットについて解説していきましょう。

◆RC造(鉄筋コンクリート造)賃貸物件のメリットとデメリット

RC造(鉄筋コンクリート造)のメリットとしては、高い耐火性があげられます。
新しく物件を借りる際に、火災につよい家だと安心できますよね。
また鉄筋とコンクリートの2つの材料を使っているため、圧縮力と引張力に優れ、耐震性にも優れた物件が多いです。

RC造は設計の自由度が高く、オシャレな物件が多いことも特徴です。防音性にも優れているので、快適な新生活をオシャレな部屋でスタートさせることができます。

一方で、RC造のデメリットは賃料が比較的高めである点です。
また熱気や冷気がこもりがちな一面もあり、夏は暑く、冬は底冷えする特徴があります。

◆SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)賃貸物件のメリットとデメリット

SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)の特徴は鉄骨を支柱として使用している点です。ラーメン構造という工法を使用しており、紹介する5つの物件構造の中で、最も耐震性に優れ、火災にも強いというメリットがあります。

もちろん防音性もRC造と同様に優れているため、「安全と安心の住まい」を第一に考えている方にとっては最適な物件といえるでしょう。

しっかりとした構造のSRC造ですが、その分家賃は5つの物件構造の中でもっとも高くなります。住みやすさと安全性においては1番の構造ですので、自分の予算感に合わせて選択することがおすすめです。

◆WRC造(壁式鉄筋コンクリート)賃貸物件のメリットとデメリット

WRC造(壁式鉄筋コンクリート)もRC造と同様、鉄筋コンクリートが主な材料ですが、柱や梁を使わず床と天井の面で建物を支える点が特徴です。

メリットとしては、建物を支えるために壁が厚く頑丈につくられるため、SRC造のラーメン構造よりも防音性に優れている点があげられます。耐震性も高く、阪神淡路大震災でもWRC造の建物は軽微な被害で済んだといわれています。
また、鉄筋コンクリートを使用した構造の中では比較的安価に建築できることもメリットの1つです。RC造やSRC造の家賃が高めなことを考えると、最もコスト面で効率の良い建築構造といえるでしょう。

一方で、柱や梁以外の面で建物を支えているため、RC造やSRC造に比べ設計の自由度が下がるというデメリットもあります。

◆S造(鉄骨造)賃貸物件のメリットとデメリット

S造は鉄骨の厚みが6mm以上の「重量鉄骨」、6mm以下の「軽量鉄骨」に分けられます。
それぞれに分けて、メリット・デメリットをご紹介します。

重量鉄骨のメリットとしては強度の強い鉄骨を柱と梁で使用し剛接合(ラーメン構造)する事で建物を支える為の筋交を無くせるので、柱の無い広い空間や大きな窓を取る事が出来ます。 そのためSRC造とならびホールや超高層ビルなど広い空間が必要な大型建築物で使用されるケースが多いです。また、W造やWRC造よりも自由に設計できるという面もあります。 重量鉄骨のデメリットとしては建築コストが高くつくので家賃も高めの物件が多い事と耐震性も高いのですが揺れる事で地震の力を逃がすつくりであるため、地震が発生した時に建物は無事でも、家の中は家具が倒れたりする心配があることです。

軽量鉄骨造はW造で多い木造在来工法と同じ、柱と梁と筋交に構成される建築が多く、2階建てまでのものが一般的です。 軽量鉄骨造のメリットとしては比較的安いコストで建築可能なので家賃が低めの物件が多い事です。 軽量鉄骨造のデメリットとしては、防音性の弱さがあげられます。鉄骨が響く分うるさく感じる場合があるので、外階段が鉄の場合などは注意が必要です。また、古い軽量鉄骨造で外壁が薄い場合は、耐火性が低く、万が一火災になった場合は一気に倒壊してしまう危険性があります。

古いS造の物件の場合は重量鉄骨か軽量鉄骨かを先に確認したほうが良いでしょう。

◆W造(木造)賃貸物件のメリットとデメリット

W造(木造)のメリットは何と言っても通気性の良さです。
木材でつくられているため、夏は湿気を吸い、冬は乾燥しすぎないよう適度な湿度を保ってくれます。またRC造のように熱気・冷気がたまることがないため、日本の気候に最も合った建物構造といえるでしょう。
また5つの構造の中で最も賃料が低い点もメリットとしてあげられます。
 さらに、コンクリートに比べ、電波を通しやすいのでWi-Fiがつながりやすいというメリットもあります。

W造のデメリットは、耐火性や耐震性の弱さです。特に築年数が古いものは、注意が必要です。
更に
・古い木造アパートで屋根が重たい瓦屋根やコンクリート瓦の建物
・リフォームして窓を大きくし耐力壁や筋交を減らした建物
は、より耐火性・耐震性が弱くなりがちなので、該当するかどうか確認しておくと安心です。

物件内覧の時などに確認し、どうしても上記の物件を選ぶ場合は、1階はなるべく避けた方が地震等の災害時は安心です。

また築年数が新しいW造の建物でも、比較的簡単に低コストで建てることも出来る為、外壁が薄いものもあります。そのような物件は、防音性に劣り、冷暖房の効きが悪くなることもあります。
家賃を節約できても、遮音性の低さから隣人トラブルに発展したり、冷暖房の効きが悪くb強力なエアコンが必要になったり、生活をしていくなかでコストが嵩む可能性があるので注意しましょう。

RC造やSRC造、目的に合わせて賃貸物件を選ぶならどの建築構造がおすすめ?

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RC造にSRC造にW造。
どの建築構造にもメリットとデメリットがあるため、自分の生活スタイルに合ったものを選択したいですよね。
目的に合わせて建築構造を選ぶとしたら、どの構造を選べばよいのでしょうか。

快適な新生活を送るため、まずは物件数にどれくらい差があるのか調査しました!

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※2018年7月ニフティ不動産調べ(都内23区)

ニフティ不動産では「鉄筋系」「鉄骨系」「木造系」「ブロック・その他」の4分類から、建物構造を指定することができます。

過半数を占めている「鉄筋系」にはRC造やSRC造、WRC造の3構造が含まれます。その次に多いのが「木造系」、「鉄骨系」、「ブロック・その他」。

物件数から考えると、鉄筋系の物件のほうが好みの物件を見つけやすいといえますね。

ただし、物件に求めるものによって、最適な建物構造は様々です。家賃重視なのか、耐久性重視なのか、防音重視なのか。

今回はそれぞれの目的にあわせた、おすすめの建築構造をご紹介していきたいと思います。

RC造やSRC造やWRC造は、耐震性・耐火性を重視したい人におすすめ

RC造(鉄筋コンクリート造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)、WRC造(壁式鉄筋コンクリート造)の3つは、鉄筋とコンクリートの2つを主な材料としているため、耐震性と耐火性に優れています

その中でも最も優れているのがSRC造。鉄骨の「熱に弱い」「錆びやすい」という特性を、コンクリートで覆うことでカバーし、コンクリートだけでは支えきれない「揺れ」に対しては鉄筋・鉄骨の両方で克服しています。

家賃が高めな点がネックなRC造・SRC造・WRC造ですが、地震や火災といった災害に備えたいという方にはおすすめの構造です

W造やS造は、家賃を抑えたい人におすすめ

家賃を抑えたい人におすすめの構造はW造(木造)とS造(鉄骨造)です。

特に木造は日本の気候に合った建築構造なため、一人暮らしなどで生活音をあまり気にしない方にとってはぴったりな物件といえるかもしれません。

耐震性を気にする方はS造を選ぶと良いでしょう。耐火性は劣りますが、頑丈で木造よりもずっと耐震性が高い物件が多いです。

RC造・SRC造・WRC造は、防音を重視したい人におすすめ

RC造(鉄筋コンクリート造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)、WRC造(壁式鉄筋コンクリート造)の3つは防音性が高い点もポイント。

特にWRC造は四方をコンクリートで固められているため、高い防音効果が期待できます。RC造とSRC造では、防音性の点ではあまり差がないため、日常的に音楽を聴きたい方や、小さいお子さんがいるファミリー層にとってはWRC造が最適な構造かもしれません。

一方で、いくら防音性の高い建築構造だったとしても、100%遮音できるということではありません。また物件の構造や内壁の材質によっても差が出てくるため、本当に防音された部屋に住みたい場合は、内覧の際に実際に壁を叩いてみるなどして確認することをおすすめします。

RC造やSRC造でも、物件によっては防音性が低い?!

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防音性が高いとされるRC造(鉄筋コンクリート造)、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)ですが、物件によっては防音性が低い場合も。

なぜなら、RC造・SRC造が示すのはあくまで「建物の骨組み」のみ。
内壁がコンクリートでできているかどうかはわからないのです。

建築基準法(建設省告示第1827号)の「遮音性能を有する長屋又は共同住宅の界壁の構造方法を定める件」で定められている壁の材質に関する一文を見てみましょう。

イ 界壁の厚さ(仕上材料の厚さを含まないものとする。)が十センチメートル以上であり、その内部に厚さが二・五センチメートル以上のグラスウール(かさ比重が〇・〇二以上のものに限る。)又はロックウール(かさ比重が〇・〇四以上のものに限る。)を張つたもの
ロ 界壁の両面を次の(1)又は(2)のいずれかに該当する仕上材料で覆つたもの (1) 厚さが一・二センチメートル以上の石膏ボード、厚さが二・五センチメートル以上の岩綿保温板又は厚さが一・八センチメートル以上の木毛セメント板の上に厚さが〇・〇九センチメートル以上の亜鉛めつき鋼板、厚さが〇・四センチメートル以上の石綿スレート又は厚さが〇・八センチメートル以上の石綿パーライト板を張つたもの (2) 厚さが〇・六センチメートル以上の石綿スレート、厚さが〇・八センチメートル以上の石綿パーライト板又は厚さが一・二センチメートル以上の石膏ボードを二枚以上張つたもの

【引用】建設省告示第1827号「遮音性能を有する長屋又は共同住宅の界壁の構造方法を定める件 」

以上の文面から何が言えるかというと、RC造・SRC造・WRC造は外壁がコンクリートであれば問題なく、内壁の材料は条件さえクリアしていればどんなものを使っても良いということ。

内壁もコンクリートであれば何の問題もないのですが、隣の部屋との壁が石膏ボードであれば、たとえRC造の物件だとしても防音性がかなり低くなります。

足音や洗濯機やTV・ドライヤーの音などが聞こえてくる可能性が高く、これでは、防音性を求めてRC造の部屋に住んだ意味がありませんね。

しかし、内壁が何でできているかまでは不動産屋にも情報がないことがほとんどです。図面や記載されている情報だけで判断せず、実際に物件に行ってみて音の反響などを確認することをおすすめします。

RC造やSRC造の壁の材質の見分け方は?

隣室との界壁がコンクリートでできているか、石膏ボードでできているか見分けるには大きく3つのポイントがあります。

1つ目は家賃。 界壁までしっかりコンクリートで作られている物件は、相場の1.5倍~2倍の家賃設定である場合が多いです。反対に、RC造にも関わらず相場よりも家賃が低い場合は界壁が石膏ボードである確率が高いと考えてよいでしょう。

2つ目は壁厚。 ベランダに出て隣室との界壁がどれくらいの厚さになっているか、調べてみましょう。 180㎜を満たすようであれば防音性は十分です。逆に148㎜前後の場合、界壁が石膏ボードである可能性が高いため、防音性はW造・S造とあまり変わらないといえます。

3つ目は壁を叩いたときの音。 内見の際はぜひ界壁を叩いてみてください。 ぺちっと詰まった音ならコンクリート、カーンと周囲に響く音がするようであれば石膏ボードの可能性が高いです。

防音性が高い部屋選びの裏技

以上が界壁の材質を見抜く3つのポイントでしたが、もう1つ防音性の高い部屋に住むためのポイントがあります。

それは隣室と直接隣り合わない間取りの部屋を選ぶこと。

廊下を挟んでいる、階段を挟んでいるなどの理由で隣接していない物件を選べば、必然的に隣人の生活音が聞こえてくる可能性は減ります。 防音性の高い部屋に住みたい場合はぜひ間取りの観点からも検討してみてくださいね。

建物構造の特徴やメリットを把握して、目的に見合った賃貸物件を探そう!

RC造・SRC造の賃貸物件とは?違いは?デメリットは?目的別おすすめも解説の画像05

メリットもデメリットもある物件構造。どの構造が最適化は、どんな暮らしをしたいかによって異なります。 理想の新生活を送るためにも物件選びは妥協せず行いましょう!

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