一閑張りに使う材料と作り方のご紹介

一閑張りに使う材料と作り方のご紹介

主な材料は、竹や藤で編んだザルやカゴなど一閑張りにしたいアイテム、ヤマトのり(でんぷんのり)、刷毛、和紙(なければティッシュペーパーでも可)、イラストや英字新聞など貼りたい紙もの、そして柿渋です。

柿渋以外の材料は、100円ショップで調達できます。一閑張りに加工するアイテムは、ザルやカゴに限らず、紙箱や缶でも大丈夫。まずは気軽に好みの容器で作ってみてください。

基本的な作り方をざっくり説明しますと、10cm角程度にちぎった和紙またはティッシュペーパー(※)で隙間なくアイテムに貼っていく→乾燥→好みのイラストや英字新聞などを、ちぎり絵のように手でちぎりながら重ねて貼っていく→乾燥→2~5倍程度の水で希釈した柿渋を数回重ね塗りして、天日で完全に干す→完成です。

※ティッシュペーパー使用の場合、1枚(ダブル)を2つ折りにして真ん中で切り裂くと、薄紙4枚分の厚さで10cm×10cmのサイズになるので、それを和紙の代用とします。

柿渋って何?どこで手に入るの?取り扱いは?

ところで、今さらながら気になるのが「柿渋」。一閑張りの肝のような存在なのは間違いなさそうですが、一体何…?ニスとは違うの?

柿渋とは、その名の通り「柿」に含まれている「渋」のこと。まだ青い状態の渋柿をつぶして抽出した汁を発酵・熟成させて作っている、日本古来の自然塗料です。

防水、防虫、補強効果がある優れもので、昔は水桶や唐傘の染料にも用いられていたそう。また、天日干しをすると色が濃くなるのも柿渋の特徴で、経年変化を愛するアンティーク好きにはうってつけの塗料といえるかもしれません。

現在でも木製品の塗装や工芸品づくりに用いられており、ホームセンターやネットショップなどで購入することができます。ただ、長期間保存しているとゲル化してしまうという柿渋の性質上、サイズを選べる場合には、希釈分を考えて少量から購入することをお勧めします。

洋風にするには?アレンジのコツとアイデア

洋風にするには?アレンジのコツとアイデア

柿渋が出すブラウンの色味と相まって、アンティークな雰囲気を醸し出せる一閑張り。そこに英字新聞や洋書、古切手を使うと一気にテイストが洋風になりますよ。他にも包装紙(光沢のないもの)や紙袋にプリントされている気に入ったデザインやロゴを切り抜いてワンポイントとして入れると、雰囲気が変わってきます。

私はラッピングにも使える「グラフィックニュースペーパー」を主に使用して作っています。ちなみに、プチプラで可愛いペーパーナプキンは「できなくはないけれど、苦労する」とトライした友人談。紙が柔らかいので刷毛にくっついてしまって、きれいに貼るのが難しいようです。

また素材は布でもOKなので、個人的には北欧柄やリバティ風小花柄のはぎれ布も気になるところ。パッチワークのように散りばめても可愛いですし、紙よりもさらに強度が増しそうです。

洋風にするには?アレンジのコツとアイデア

一閑張りは日本の伝統工芸ですが、アレンジひとつでおしゃれな洋風雑貨にもなる、自由度の高いハンドクラフトです。張り子のような、ぽってりした厚みと渋色の深みが魅力的な一閑張り。ぜひ一度チャレンジしてみてください。

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